紀州迷走探索〜本格的大遭難〜  18.6/2

この日は完全予想外の大苦難となりました。
本来の予定では、昼から名古屋方面で所用があったので
その前に前々から再挑戦したかった某花に会いに行こうという単発企画。
わりと細かいマップが手に入ったので、道とかなさそうな場所だけど
沢沿いに行けば何とかなりそうだよな、という安易な考えが大誤算(^^;
胴長履いて沢の中を歩いて行ったのに、途中で高巻きの迂回で
山に入ったあたりから大迷走。どこにいるのかさっぱりわからなくなり
胴長履いたままで岩場だらけの急な斜面を登ったり降りたり
してたら最後にへばりきって動けなくなるというリアル遭難状態に…
なんとか生還した後には不思議なおまけが多数、という謎なオチでした(笑

<1>三重県某所

  
というわけで、早朝薄暗いうちから気合を入れて沢沿いを歩いていくと
途中の岩場にイワギリソウ(左)を発見。花は全くなかったけど。
で、けっこうすぐに岩場で進めなくなったので、高巻きで迂回しようとしたのですが
しばらく降りれそうな場所がないまま、ふと気づいたら登山道っぽいものを発見。
進んでいくと、ぽっかり開けた場所ではマタタビ(右)なんかに遭遇したり
なかなかいい雰囲気なので、このまま進んでいくことに方針転換。

  
花は終わりかけでしたがオオバアサガラ(左)もありました。
湿った斜面にはミゾホオズキ(右)もパラパラとさいていたりしましたが、
進んでいくうちに道が不明瞭になってきて、小さな沢の辺りで消えてしまったんです。
しばらく悩みましたが、地図的にきっと目的地はこの沢の上の方だろう、
と思って沢沿いを半ば無理やり登ってみることに。

  
すると、新鮮な実のついたイワギリソウ(左)があったりもしましたが、
延々と登っても期待していたような場所は全く登場しないし、いまさら降りるのも怖い、
というクソめんどくさい状態に突入。しょうがないので林の中を水平移動していくと
遠くに大満開のヤマグルマ(右)があったのは嬉しかったんですが…

  
ハナヒリノキとかかな?かわいいつぼみをつけた樹(左)もありました。
なぜかまだフタリシズカ(右)が咲いているところもありましたが、あちこちに崖があるので
そのたびにムリヤリ迂回してったら、だんだん行程がアクロバティックになってもうヘロヘロ。
まったくどうにもならないので、とりあえず尾根まで上がればどうにかなるか、
ということで、這うようにして尾根まで登って、しばらくそこでひっくり返って休憩したり…

  
尾根沿いを歩くと、これもすっかり花が終わっていましたが、ホンシャクナゲ(左)を発見。
なんか面白い感じのハナアブ類(右)なんかにも逢えたりしました。

  
びっくりしたのは、このエリアのオオセンチコガネはかなり青っぽいんですね。
奈良公園とまでは行かなくてもルリセンチで十分通じそうな感じなのでバシバシと撮影。
しかし、ここからがさらに悲劇でした。尾根伝いなら問題なく戻れると思ったのに、
途中で段差が激しくなって、下まで降りれない。しょうがないから迂回すると、
これがどこまでいっても降りれそうなところが見つからず、延々と戻っていくことに…

  
ふわりふわりとミスジチョウ(左)は何度もご登場。あんま撮れなかったけど。
アジサイ風の花をつけた不思議な樹(右)もあったけど、お初のヤハズアジサイとかかな?
などといったあたりで、ヘロヘロフラフラでようやく小さな沢伝いに登山道に帰還。
頭がグワングワンするくらいの疲労感にホンキで倒れそうになりつつ
足を引きずるようにして、もと来た道の方に戻っていくことに…

  
でも、そこで倒木上になんか怪しい影を発見。え、これは?
おおっ!まさかのジガバチソウじゃないですか(@_@)!

  
日差しが強くて撮りにくかったですが、予想外の出会いに小躍りしつつバシバシと撮影。
花のドアップ(右)も撮っておきました。ジガバチには見えないけどナァ(笑

んでこの後、なんとかかんとか車を停めていた場所まで帰還してしばし放心(^^;
片道1時間くらいで悠々行けるという計画だったのに、6時間さ迷ってたことになります。
しかもすんごい角度の岩場を、胴長履いたまんまで(笑
当然予定には間に合わないんで、とりあえず車で電波の入るところまで移動して
「ごめんなさい間に合わないんで行くのヤメます」「まったくもう、なにやってるんですか」
「三重の山奥で遭難してました」「あんたバカですか」「もしかして知らなかったんですか?」
というような会話をおごそかに執り行うハメに。ほんまスンマセンでしたm(_ _)m

  
まだ完全にヘバった状態ではありましたが、このままギブアップとするのはあまりに悔しいので
胴長はいたまま、さらに大荷物を追加して、フラフラしながら歩いていくと、
道端の花にヒオドシチョウ(左)が飛び交っていたり、
岩場荷なんかえらく繊細な雰囲気のヤブレガサ(右)が見つかったりします。

  
たくさん花をつけたイイギリにも逢えましたが、少し終わりかけのようで
中途半端にだけ残った花がまるで違う雰囲気をだしていてこれはこれで面白かったり。

  
意外にアチコチにヤマブキショウマ(左)がいい感じに満開になっていたりもしました。
ギンレイカ(右)も、数は多くなかったですが、ポツリポツリと発見。

  
ここでビッグ・サプライズ。途中で体力的に限界が来てひっくり返っていたら、
その上をちょろちょろと飛ぶ影が。あれ、これって…
うわ、ベニモンカラスシジミじゃん!このあたりいるって本当だったんだ!
ということで興奮しながら狙いますが、高い位置でどうにもこうにも。
でも、狙っていると網持った蝶屋さんが通りかかられて、お話し聞いていると
結構有名なポイントなんだとか。その後も合計6名ほどにお会いして二度ビックリ。
この場所何回も来てるんだけど、そうえいば晴れてる日は初めてなのか…

  
すっごいいい感じに咲いているアワブキ(左)もありました。
かわいいコバノズイナ(右)もあちこちにあって嬉しくなります。

  
中途半端に咲きかけのオモト(左)も発見。この状態だとパイナップルみてぇ。
早くも結構満開のナツハゼ(右)があったのは少々ビックリ。

  
ふいに目の前にキンアリス(左)がご登場したりも。やっぱ可愛いね。
えらく大満開かつ大株なゴンズイ(右)もありました。
で、ここから再び急な崖を無理やり降り、沢をムリヤリ横切って、、
対岸の林に埋もれた小さな滝を目指すことに。しかも数年前と違って大荷物もって(笑

  
4年ぶりの滝に、ありました、お久しぶりのイイタカムシトリスミレです。
ちょうどいい感じに花盛りで嬉しくもなりましたが、考えてみれば
本当は朝一番、すぐ手元で見れるポイントで君に逢うはずだったんだよね〜(+_+)〜

  
そこで、ヘロヘロになりながらかついてきた新兵器のご登場。
そう、フラフラになりながら、ここまでデジスコ抱えてきたんですよね〜♪

  
調子に乗って花のドアップ(左)も撮影。うむ、これはこれで面白い。
少し離れた滝の裏の小群落(右)もいい感じに撮れたので大満足して、
ふたたびデジスコ抱えたままの沢渡り+崖のぼりという修行の道に(^^;

  
その後、本当は再びベニモンカラスシジミを探すつもりだったんですが、
林道まで這うようにして辿り着いてゴロリと転がった辺りから2時間ほど記憶が(笑
目覚めるとすでに日が傾きかけた中、慌てて戻っていくと
道端にパラパラとイナモリソウ(左)を発見。
さらに、なんとも怪しい物体(右)もひょっこり登場したじゃないですか!

  
慌てて周りを探すと、ぱらぱらと数株ありました。
予想外のウスギナツノタムラソウです。図鑑見ながら、こんなのあるんだな、
と思ったのがつい数日前。そいつにひょっこり逢えるなんて!

  
さらにヤマトウバナ(左)やら、イナモリソウ(右)やら見ながら車まで帰還。
生きながらえたことに感謝しつつ、しばらく車の中で泥のように寝たのでしたとさ(笑

というわけで、なんとも壮絶な1日でした。
完全に遭難しかけましたから、結構ホンキで怖かったですね(^_^;
地形図見ながらならばそんなに迷いまくらないかと思っての挑戦でしたが
結局自分がどこにいるのか分からなきゃ地形図もものの役に立たんということで(笑
実はスマホの登山アプリで、圏外でもGPS機能で現在地バッチリ
といった感じのヤツを入れていたんで、これを使えば、と思っていたんですが
なぜかそのソフトがフリーズしっぱなしで使えなかったのも迷走の一因。
最後に1日 刷きっぱなしだった胴長を脱いでみら、
穴が開いていたかのごとく両足とも大量の水が溜まっていて、
これが全部汗なのか、と思ったら気が遠くなったのはここだけのヒミツ(^^;
それでも、完全に予想外のジガバチソウや、ウスギナツノタムラソウなんかに逢えたし、
ちょっとチャンスは薄かったけど、まさかのベニモンカラスシジミも見れたし、
デジスコ持参してのイイタカムシトリスミレも無事リベンジできたし、濃い内容だったかな。
ベニモン紀州亜種をもっとキッチリ撮りたいからまたリベンジするのは確実ですが
山道の方は完全にトラウマなので再挑戦する勇気が出るかどうか…
まぁ次はきっとアプリが活躍するんだと思って、勇気を奮って再挑戦する、かなぁ(^^;


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