ヒメヒカゲ保全のための調査のお知らせ

  昨年に続き、今年もヒメヒカゲの生息調査を行います。昨年の調査において予想以上に生息地が少なく、しかも個体数がわずかで脆弱な生息地が多数を占めていることが判りました。今年の調査では、今年も代をつないでいるか?復活した生息地はないか?新たな生息地はないか?などの昨年同様の調査に加え、発生総個体数や一個体の移動距離を推測するためのマーキング調査を予定しています。

 改めて書きますが、ご存知の通りヒメヒカゲは近年全国的に数を減らしている草原性チョウの一種です。近畿地方でもすでに多くの場所で姿を消し、当東播磨地方が残された最大の生息地になっています。当地におきましても開発による生息地の消滅や過度の採集により減少傾向にあります。

 この時期、この地域へ採集に来られる皆さんへのお願いです。

◆ヒメヒカゲ保全のための調査にご理解をお願いします。
◆ヒメヒカゲの採集自粛にご協力下さい。
◆一部の生息地においては、地権者了解の下に、既に全ての動植物の
  採集が禁止されています。採集禁止地での採集は行わないで下さい。


 いなくなってから嘆いてもどうしようもありません。
いつまでもこのかわいらしい蝶が、東播磨の湿地を舞うことができるよう、皆様のご理解とご協力を、どうぞよろしくお願い致します。