旧芝田橋下手
この日は珍しく気合を入れて早朝に老人ホーム前の池に行き、羽化中のトンボを期待した ものの、全くの空振り。そのままふらりと旧芝田橋方面に向かってみることにした。

かつてのメインフィールドであった芝田橋跡の右岸に行くと、河原には意外なほどたくさんの ヒオドシチョウ。現在住んでいる神奈川県東部では貴重品のこのチョウもこちらでは 珍しくもない存在になるのだから、面白い。田舎と都会の差といえばそこまでなのだろうが、 栗栖川では佃煮にしても食い飽きそうなほどわさわさいるハグロトンボが神奈川県東部では ダイアモンドなみに珍しかったりもするのだ。

周辺を歩くがトンボ類はほとんど見かけない。しばらく下手に歩いて行くと、 コカナダモの茂みがたくさんあるあたりで、あっけなくアオハダトンボに再会。昨日は ♀ばかりだったが今回は♂もいる。しばらくねばっているとオオカワトンボも姿を あらわした。
川辺にはオドリコソウ。昨日見かけたのは白花だが、ここのは薄いピンクで美しい。 ホンの数百メートル違うだけなのに、どうして別の色になるのか、考えてみると不思議だ。

今回、栗栖川のいつものフィールドを歩いて、川の瀬・縁の構造が薄まっているように感じた。 護岸工事と関係しているのだろうか、ちょっと川底がのっぺりしているように感じる。
この場所より少し下手の新田山のあたりでは、護岸工事後に川底が一挙に泥化して、 ニゴイやウグイが急激に増えた。同じように土砂の供給場所などが変わって、川底に 何か変化があるのかもしれないと感じた。

サナエトンボが見れないのは良くない予感だが、アオハダトンボが健在なのは良い予感の方面だ。 今後の変化を慎重に見守りたい。


○確認した主な生物○
アオハダトンボ、オオカワトンボ
ヒオドシチョウ、オドリコソウなどなど
HDD破損によりデータがトんでおり、あいまいな記憶に基づく部分があります

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